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バインミーっていいですよね!

ベトナムの朝食の定番、フランス統治下で伝わったフランスパンに米粉を含みパリパリモチモチとした食感が特徴ですが、最近は本国フランスに逆輸入されて大人気だそうです嘘です。

ベトナムは70年弱に渡ってフランスに統治されていた時代があったため、食や建築などの文化の節々に影響が感じられます。バインミーもそのひとつで、またホーチミンの中央郵便局に代表されるコロニアル様式の建築物もそれに当たりますね。ただ、それらはもはやベトナム文化の一部であり、今でもフランスとなにか接点があるという訳ではありません。


上記はデイリーポータルZというサイトで寄稿した記事。タイトルそのまんまの内容ですが、お時間がおありのときにでも読んでください。この取材に絡んで同じくホーチミン市在住のフランス人の友人のDamienさんに話を聞かせてもらったところ、「近々秘密のお茶会を開催いたすのでおいでなすってくだせぇ!」とお誘いを受けて行って来たのでした(そんな話し方でもないし本当はお茶会ですらない)。

どこへ行ってきたかって?それがなんとフランス領事館!ワオ!


フランス領事の家でお茶菓子を食べてきた

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入口にして裏口。よく考えたら、日本領事館に行く機会があっても外国のそれにはそうそう用事はできません。Le Duan通りにあるということもはじめて知ったよ。

余談ですが、同じ通りにアメリカ領事館もあり、午前中に通り掛かるとものすごい人だかりができています。デモ、ではなく、ビザ、でしょう。ベトナム戦争下、資本主義を掲げる南側の敗戦が色濃くなってきた時期から多くの人がアメリカへ移住してコミュニティを築いたため、今でもアメリカ行きの片道切符を手に渡航する人は多いです。日本でも同じことが言えますが。余談の割に長くなった。

先ほどの、重厚そうな扉を開けてもらうと…

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むむ、コロニアル様式~!こちらがフランス領事館…ではなく、実は!フランス領事が住むお家。

まず、そんなの与えてもらえるのか!ですよね。
日本では聞いたことがない、だけかもしれないけれど。丸々一軒家(これだけの建物には邸宅といった方がしっくり来るな)を与えられる役人って、首相官邸の総理大臣くらいのイメージですよねー。

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さて、本当にお茶菓子食べるの?というと、ちょっと違う。目的はフランス月間のプレスカンファレンス。

MADE IN FRANCE MADE WITH LOVE」と題しまして、今年から、ホーチミン市では11月をフランスの食品について理解を深めるプロモーション・イベントが3つ行われるのだそうです。そのメディア向け発表会を行うから皆の衆集まってよという趣旨のイベントという訳。それでは覗いてみましょうか。

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どれどれ?

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お~、やってるねぇ!

と、まるで居酒屋の暖簾をくぐるノリで言いましたが(実際に言ったことはないが)、当然ながらイベントは真面目です。左端に見える国旗は左から、ベトナム、EU、フランス。当たり前の状況だけど、日本人が生で見る国旗に日本のものががないってなんだか新鮮です。アウェイ感あってオラワクワクすっぞ!そういえば、悟空はこのセリフを原作で一言も言ってないってご存知ですか?いや、知らないけど。

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会見席にいる方は左から、フランス商工会会長、(フランスの)農業省のベトナム担当の方、フランス総領事、イベントの企画運営会社のアジア担当の方、エクアトリアルホテルのF&B(料理&飲料)のディレクター。正直、ものすごい顔ぶれです。

安易なことを言いますが…みなさん、俳優っぽい。これで本当に全員俳優だったらこのイベントドッキリの目的は何やねんって話ですが、決してそんなことはありません。すみません。

プレスカンファレンスは、フランス語と、通訳を通してのベトナム語で進行しておりました。
私は分かるのかですって?それはもちろん!あとで友人からまとめ聞きです。

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SNSでハッシュタグを付けて盛り上がろうぜ!ということらしい。運用が手に余る可能性もあるからか、日本のイベントだと複数のSNS利用って少ないイメージがありますね。

フランス系企業に勤めている友人の話によると、日仏でビジネススタイルはまったく違って、打ち合わせでもフランス人だと言いたいことを言ってお終い!という光景をよく見るそうです。仮に痛いところを突かれてもそれに対して答えないというか、そもそも痛いと思ってないから答える必要を感じないだとか。とりあえず、やればいいじゃないかっていう発想。これはどちらが良いという話じゃなく(それも主観によるから)、そういう違いがあるんだねーっていうだけの話でした。


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それはそうと、会見聞いても分からんしな…と思って隣のスペースに行くとお茶菓子がたくさんある!

?「そうなんですよ、どうぞ食べてください」
私「その声は…!」

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Damienさんです。今回誘ってくれたDamienさんです。

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Damienさん「すごい余っちゃってるんで、ご遠慮なく!」
私「文字通りすごい余ってる!!」

Damienさんは現在、フランスのプロモーション企業で働いている。もともと国営企業だったということもあって、こうして今でも国の肝入りプロジェクトも手がけているのだそうだ。ちなみにセリフが日本語ですが、わざわざ意訳しているのではなく、実際に日本語で会話しています。

彼のことが気になって夜も眠れずご飯も喉が通らない、もしかしてこれが恋…?という方はこちらの記事をご覧ください。フランス文化について訊ねた記事ですが、Damienさん自身のことも書いています。


そういえば、「領事の家でお茶会するよ」くらいしか話を聞いていない。というよりも私がシッカリと聞いていなかっただけなんだけど、ここで改めてフランス領事のみなさまが何を話していたのかDamienさんに聞いてみよう。ざっくり書くと、こんな内容でした。

・フランスの食品をPRする期間として11月に仏系イベントが目白押し
・イベント名は「Un Mois en France」、直訳すると「一ヶ月フランスに」
・11月中旬にフランスの食フェス「Balade en France」を5区で開催、2009年から毎年開催している。

そんな「Balade en France」の概要をまとめると、

イベント名:Balade en France
会場:エクアトリアルホテル(Equatorial Hotel)
住所:242 Tran Binh Trong, Q.5, TP.HCM
日時:11/10(金)・11(土) 18:00~23:00
参加方法:前売り券(15万ドン)、あるいは当日券(25万ドン)を購入。入場後、会場内でクーポンを購入して、2~8万ドン分のフードやドリンクと交換する。
前売り券購入場所:エクアトリアルホテル、Annam GourmetやFanny Ice Creamの店頭で購入可能。住所や、そのほかの購入場所は下記のパンフレットに詳細が載ってあるのでご確認ください

去年の様子はこちらの記事で見られます。


たぶん私、10日(金)にひょっこり顔を出すと思います。もしかしたら一人で行くかもしれないので、見掛けたら話しかけてくれると嬉しいです(これは切実な問題です、片隅でしゃがみこみ涙ぐみながらボジョレー・ヌーボを飲んだくれていたらタイム・イズ・オーバーです)。




最後に、お茶菓子とジュースを飲み食いして帰ろうとしたら…。

Damienさん「あ、ネルソンさん、待ってください!」
私「はい!」

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Damienさん「ご来場いただいたみなさんに差し上げている、とんでもないものですが…
私「とんでもない…!?」

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Damienさん「こちらです」
私「…」

私「あっ、それを言うならたぶん、つまらないものですね!」
Damienさん「あっ、それです」
私「いや、全然つまらなくないんだけど!訂正と気遣いのバランスが難しいなこの状況!」




あとで食べたこのケーキ、ものすごく密度が高くておいしかった。日本の洋菓子って軽めだったのね。