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髪っていいですよね!

最近、アメリカ製の育毛剤を試していて、その様子をInstagramでアップしています本当です。
わざわざ別アカウントをつくったので見つからないと思うけど、興味のある人は頑張って探してください。

誰もねぇよな。


「インスタグラマー美容師」に会うため2区へ行く

以前からちらほらと、「なんかすごい美容師さんが(ホーチミン市の)2区のタオディエン(Thao Dien)エリアにいる」とは小耳に挟んでおりました。どんな人だろうーと思い出しては忘れ、そういえばいたなーと思い出してはまた忘れ、まるでメメント(映画)の主人公のような記憶が飛んじゃう人になっていたのですが、あるきかっけで…というより、PR依頼をいただいて行ってまいりました(ステマ回避!)。

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2区のタオディエン、Xuan Thuy通りにある美容室「aguri da familia」。

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その経営者であり美容師の、「あぐり」こと阿久津さん。お話を聞かせていただきます。

私「まず、教えてください!なんかいろいろすごいって聞きましたが、どういうことなんですか??」
あぐりさん「あぁ、それはもしかしたらこれのことかも」
私「これ?」

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あっ…

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うおーっ…雑誌に出てはる…!

あぐりさん「5月頃にCanCamに取り上げてもらって…
私「CanCam!?あの、えびちゃんの!?」
あぐりさん「イメージちょっと古くないですか」
私「だって知らないんだもん」

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CanCamが選ぶ「インスタグラマー100人」という特集で紹介されたとのこと。
ほうほう、そんな方がいるとは!ベトナムに住む日本人も多様性に富むようになったもんだ(先輩面)。

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私「それにしても風変わりな壁紙ですね、CGですか?モアイ像がありますよ!あははは」
あぐりさん「あ、これ、イースター島で撮った写真なんですよ」
私「ん?
あぐりさん「世界中で髪を切りながら旅をしていた頃で…」
私「ちょっと待ってください!…あぐりさん、一体何者ですか!?


40カ国で1200人をカットした「バックパッカー美容師」だった

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あぐりさん、聞けば聞くほど想像以上にヤベー人な気がしてきました。
腰を据えて、もっと話を聞かせてください!

私「正直なにから聞くか悩みますが、まず…その旅の期間はいつからいつまでだったんですか?」
あぐりさん「2014年の7月から2016年の3月頃までです」
私「一年半以上か、バックパッカーとしても長めですよね。国の数はどれくらい?」
あぐりさん「アジア、中東アフリカ、ヨーロッパ、中米南米…40カ国くらいだったかな」
私「行きましたねーー!髪を切った人数は?」
あぐりさん「1200人くらいです」
私「ヤベー、こんな感想ですみません…でもヤベェー!」

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バックパッカー憧れの地、ウユニ塩湖でも。白いなぁ。

私「どんな人を切ったんですか?ある程度基準はあるのかなと」
あぐりさん「本当にいろいろと、男女比も半々、国籍もバラバラ、下は1,2歳の赤ちゃんから上は80代のおばあちゃんまで。だいたい外で切ることになるのですが、しばらく経つと人が集まってくるんですよ。おもしろいことしてるね、私も切って、俺も切って、という感じで。」
私「へー!でも、外だと現地の…警察とかにヤメロなんて止められたりしないです?」
あぐりさん「それが一度もないんですよ。聞かれても『髪切ってる』って言ったら『分かった』って」
私「まぁ、確かに、その通りだけど(笑)」

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マチュピチュでも。どこでも切らせてもらえるスキルもすごい。

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景勝地に限らず、そのへんの路上でもガンガンにカットします。

私「料金設定はどうしました?」
あぐりさん「お金に限らず、それはもうお客さんにおまかせで。でも、男性はビールが多くて、女性が現金、だいたい1000円くらいが多かったです。あとは、その人の特技でお返ししてもらったり」
私「特技!わらしべ長者みたい。たとえば??」
あぐりさん「マッサージ、フリースタイルフットボール(サッカーボールを使ったパフォーマンス)、珍しいものでは20歳くらいの男の子がその場で4時間掛けてニット帽を編んでくれたこともありました」
私「4時間…!それはもうお返しの範疇を超えているというか、心温まるコミュニケーションですねぇ」

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これがそのニット帽。

あぐりさん「ほかにも、ロザリオとか葉巻とか…もらったものは実家にすべて置いてあります」
私「美容師としての技術のアウトプットだけでなく、一方で世界中の人のインプットを受ける旅だったんですね。ええ話や…。あ、けど、旅を続けているとモノがかさばっていくんじゃないですか?」
あぐりさん「はい、なので、そのたびに実家に送ってました
私「ロザリオとか葉巻とか…家の人達、『あんたどこで何してんの!?』ってなりそうですね…笑」

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お返しに、誕生日のお祝いイラストをいただいたことも。

私「逆に、『参ったな』ということはありました?」
あぐりさん「あー、アジア系の方で、すきバサミを入れようとしたらキレられたことはありました」
私「キレられた!?
あぐりさん「『そんなこと頼んでない!』と言われて、そのままどこかへ去っちゃって」
私「いや、頼んでるやん(笑)!すきバサミ知らんこともないでしょ…踏み倒しなんじゃないですか?」
あぐりさん「可能性としてはあるかもしれないですね。あれだけキレられた経験はなかったなぁ…」
私「一体どんだけキレられたのか…もしタイムマシンがあるならこっそりと物陰から見てみたいわ」

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ここで「aguri da familia」店内をご案内。

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ベトナムには申し訳無いけど、日本と遜色ない!とてもシッカリとした設備です。

私「1200人もいろんな人達…つまりさまざまな人種の方の髪を切ってきた訳じゃないですか」
あぐりさん「はい」
私「その過程で、なにか気づいたことなどありますか?」
あぐりさん「意外と女性が、30cmくらいバッサリ切って!と言われる場合が多かったです」
私「おー、それは確かに意外ですね!」
あぐりさん「初対面の人間に頼むんだ!と。日本人を含めてそういった女性がいましたね」
私「それはおもしろい…旅行中だと非現実感があるからこそ、思い切れちゃうのかもなー」

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有名メーカーの美顔ローラーも自由に使っていいそうです。

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はじめてだけどつねられる感覚がすごい気持ちよかった(このあとちゃんと拭いておきました)。また、余談ですが、この日の夜に適当に開いたウェブページのGoogleAd(バナー広告)で美顔ローラーをガン推しされ、ひとりで勝手に情報化社会に恐れおののいていました

あぐりさん「あとは、日本や韓国をはじめアジア圏の人の方が美意識が高く、一方で欧米圏の方はずぼらな印象でしたね」
私「え、どうして??」
あぐりさん「欧米の人だと一般的に髪も柔らかいし、色も明るいし、頭も小さく形がいいんですよ。だからあまり気を配らなくても良いのですが、それがアジア圏だと逆なので、結果的に美意識も高く、美容業界のカット技術のレベルも高くなるんです」
私「寒い地域ほど料理がおいしいなんて話を聞いたことがあるけど、それと似ている気がするなぁ」
あぐりさん「その現状を知り、日本の技術を伝えたいと考え、海外で働きたいなと思うようになりました」
私「そこで今、この現在につながっていくんですね」

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ちなみにTシャツのデザインは「最近宮古島に行ってきたから」ということでMIYAKOJIMA。


3000人中の5人!カリスマ美容師最盛期の第一線にいたあぐりさん

私「先に旅の話を聞き込んでしまいましたが、それまで美容師として働かれていた訳ですよね?」
あぐりさん「はい」
私「バックグラウンドを聞かせてもらってもいいですか?」

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18歳から28歳までの10年間、都内の有名な美容室などで働いていたあぐりさん。
「髪真っ白ですけど…」と言って当時の写真を見せてくれた、ほんまや真っ白や。

あぐりさん「とある有名人気店に長くいて。スタイリスト(髪を切る美容師)だけでも150人在籍するほどのところだったのですが」
私「150人!?規模とんでもなくないですか…?」
あぐりさん「カリスマ美容師ブームの火付け役的なところだったんですよ。オーナーのひとりがよく『ビューティー・コロシアム』に出演していたこともあって、人気があって」
私「私でも知ってる番組ですよ!すごいなー」

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カットやカラーだけでなくメニューもいろいろ。

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撮影役として同行してくれた日本人YouTuberのあかりちゃんに、座ったまま出来るという台湾式シャンプーを体験してもらいました。

あぐりさんが採用試験を受けた時期はまさにカリスマ美容師ブームの絶頂期。木村拓哉が美容師役で主演した「ビューティフル・ライフ」というドラマが大ヒットしたことで、高校生のなりたい職業ランキングで一位に選ばれるほど人気に。当時その美容室は、5人の新卒採用枠という状況に対して応募者数は3000人!あぐりさんいわく、一次試験は「10人横一列に並べられて名前と出身校と自己紹介を一分ずつ言わせられるだけ」だったとのこと。芸能オーディションか!?と思ったけど、当時の状況を思えばなんとなく納得しちゃう。それにしても、600人に1人って、テレビ局の採用試験(総合職)より高い倍率だよ。

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お~

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おぉ~~

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おうおう…

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私「なにか効果あるんですか?」
あぐりさん「おもに演出ですかね」
私「演出か!確かにおもしろいけど!」

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日本じゃできる場所の少ない台湾シャンプー、フォトジェニックなのでぜひどうぞ!あかりちゃん、お疲れ様でした。みなさんも彼女のYouTubeチャンネルを観てみてね。人気タレントまで秒読み状態。

インタビューに戻ります。

あぐりさん「それからスタイリストになって、ほかの美容室に移籍して、28歳で旅に出ました」
私「でもここまで海外のかの字も出てないですよね、どうしてまた?」
あぐりさん「実は、学生のときに一週間ほどニューヨークへ美容留学に行っていて、いろんなことに衝撃を受けたんですよね。日本の5~10年先の技術や設備を使っていたこともそうですが、美容師とお客さんの距離感が全然違った。お客さんの髪を切っているそばで店員がご飯を食べていたりとか、なんならいっしょになって歌ったりとか。あー自分もこんな美容室にしたいなーと思った。同年代と同じく28歳と、30代にも近づいて独立を考えたときにその原点を思い出して、また改めて海外を回ってみようと思った訳です」
私「なるほどね…よく分かりました!」

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5種類の薬剤を使ったTOKIOトリートメントも可能!
日本人美容師の方が開発した製品で、パリの高級ヘアサロンでも使われているのだとか。

それからベトナム・ホーチミン市で美容師として働かないかという誘いをきっかけとして、2区・Thao Dien(タオディエン)にて美容室「aguri da familia」をオープン。店名の由来はお察しかと思いますが、スペイン・バルセロナにある「サグラダ・ファミリア」。スペインが一番好きな国だからだそうです。

2区という立地を選んだ理由は、まず日系の美容室がなかったということもあるものの、「いろんな国籍の人に来てもらえる」ということが大きかったそうです。

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施術中にビールも飲めちゃうよ。

こういったストーリーを持つ方がベトナムに来ることは、在住者として嬉しいです。2区に住まれている日本人の方も多いでしょうし、そうでなくとも、あぐりさんの技術はお話した通りの折り紙付きなので、遠方からでもぜひどうぞ!今まで切った人数は「だいたい15000人くらい」だそうです。すごい。


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名前:aguri da familia
住所:7 Xuân Thủy, Thảo Điền, Quận.2, TP.HCM
営業時間:10時~19時(月曜は定休)
料金体系:カット50万ドン/バングス10万ドン/カラー90万ドン~
※そのほか詳細は末尾の料金表をご覧ください
予約方法:
02862819144(日本語対応)
01698328310(日本人対応、営業時間外OK)
facebookページへのメッセージ(日本語対応)

aguri da familia 内観_2 - Spherical Image - RICOH THETA
aguri da familia 内観_1 - Spherical Image - RICOH THETA

私「ちなみに、この記事を読む人に何か一言ありますか?」
あぐりさん「そうですね…」
私「(ゴクリ)…」
あぐりさん「妹が芸能人です!
私「関係ねーけどヤベー!


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